• データと代入

    データと代入について学んでいきましょう。

    データとは

    プログラミングにおけるデータと数学におけるデータは、同じようなものと考えることができます。

    プログラミングでは、何かのデータを使い、処理をして結果を出す。ということが目的ですが、その中で処理の対象となるのがデータです。

    例えば、円の周の長さを出したい場合、円周率や直径といった情報がデータになります。

    また、文字列もデータです。(メールを送る時には、メールアドレスをデータとして使います。)

    つまり、複雑な画像処理や、統計処理など、全てはあるデータをもとに、何らかの処理をしているということです。

    このデータは、我々がコードを書きやすくするために、あらかじめPythonが色々なデータを準備してくれています(これをデータの型と言います。)

    ここから、Pythonで使うことができるデータの種類について見ていきましょう。

    整数

    整数とは、浮動小数点がない数のことです。

    コード
    

    num = 100

    浮動小数点

    浮動小数点とは、小数点が付く数のことです。

    コード
    

    float = 1.15

    文字列

    文字列とは、連続した文字情報を示しています。シングルクオート又はダブルクオートを使うことでPythonに文字列型だと認識させることができます。

    コード
    

    str = 'this is a pen'

    リスト

    リストとは、「アイテム」が連続して順序だって並べられているデータのことを言います。

    リストを作るには、大かっこ[]でデータを囲みます。

    コード
    

    list = [8, 2.2, 'tanaka']

    タプル

    タプルというのは、リストと同じく、「アイテム」が連続して順序立って並べられているデータのことをいいます。

    リストとタプルの違いは、イミュータブル(変更可能)か、イミュータブル(変更不可)かです。

    タプルはイミュータブルであり、タプル型が一度作られると、そのデータを変えることはできません。

    Pythonにタプルとして認識させるには、データを()で囲みます。

    コード
    

    tuple = (8, 2.2, 'tanaka')

    集合

    集合とは、順序立っていない、ユニークなアイテムで構成されているデータのことです。

    ユニークなアイテムというのは、同じ集合の中に同じ名前のアイテムが2つ存在してはいけない、ということです。

    Pythonに集合として認識させるには、データを{}で囲みます。

    コード
    

    set = {1,2, 3, 4, 5}

    辞書

    辞書は、順序立っておらず、keyとvalueのペアが集まって構成されているデータ型です。

    Pythonに辞書として認識させるには、データを{}で囲み、:を使ってkeyとvalueを指定します。

    コード
    

    dictionary = {1: 'Tokyo', 2: 'Osaka', 'priority': 5}

    上記の中で:の前がkey、:の後ろがvalueです。

    代入

    次に、代入について学んでいきましょう。

    代入は感覚的にも分かりやすいです。定義を見てみましょう。

    変数にデータを関連付けること

    ここでは、「関連付ける」という言葉を意識しましょう。

    数学で言う=(イコール)ではありません。

    関連付けるという言葉を理解するためには、変数について理解することがありますので、「関連付ける」という言葉をまずは頭に入れておきましょう。

    ここまでで、データと代入。つまり、何かの処理に使うものを関連付けるということを学びました。

    次は、プログラミングを理解する上で非常に大切な概念である変数について理解していきましょう。