辞書について学んでいきましょう。
辞書というのは、keyとvalueというペア(対のデータ)が格納されたデータのことです。
実は、keyは集合です。
つまり、辞書は、集合にvalueというデータを足したものなのです。
といっても、これだけではイメージがわきづらいと思いますので、実際に集合と辞書を並べてみてみましょう。
コード集合
set = {1, 2, 3 }
辞書
dic = {1:'a', 2:'b', 3:'c'}
集合は1,2,3というkeyだけを設定したものであり、辞書はkeyに対してそれぞれa,b,cというデータが格納されていることが分かります。
辞書型のデータを作成する方法
ここから辞書を作る方法について見ていきましょう。
辞書は、①中かっこを使い、②データをコンマで区切り、③keyとvalueを:で関連付けることによって作成します。
これも、実際の辞書を見た方がイメージが湧きやすいと思います。実際に辞書を作ってみましょう。
コードdict = {1: 'orange', 2.5: 'apple'}
dict = {'animal': 'dog', 'fruits': 'apple', 10: [1, 2, 3, 4]}
:の前にあるのがkey、:の後にあるのがvalueです。
なお、keyは集合と同じく、整数・浮動小数点・文字列などを使うことができます。
また、keyはユニークである必要があり、辞書の中で同一のkeyを複数持つことができないのも集合と同じです。
valueは同じデータが複数あっても問題ありません。
また、valueに使えるデータ型としては、整数・浮動小数点・文字列・リストなどがあります。
辞書の中の個別のデータにアクセスするためには
次に、辞書のデータにアクセスする方法について見ていきましょう。
辞書の中のデータにアクセスするためには、keyを使います。
具体的な例で見ていきましょう。
コードdict = {1: 'orange', 2.5: 'apple', 'animal': 'dog'}
print(dict['animal'])
アウトプットdog
'animal'というkeyを使うことで、valueであるdogを取得することができました。
辞書にデータを追加するには
次に、辞書にデータを追加する方法についてお伝えします。
リストの場合はappend関数を使ってデータを追加していきましたが、辞書の場合、変数に代入するようなイメージでデータを追加します。
具体的には、keyを指定してデータを追加します。
実際にコードを見ていきましょう。
コードdict = {'animal': 'dog', 'fruits': 'apple'}
dict['vehicle'] = 'car'
print(dict)
アウトプット{'animal': 'dog', 'fruits': 'apple', 'vehicle': 'car'}
dict['vehicle'] = 'car'とkeyを指定することで、辞書にデータを追加することができました。
辞書のまとめ
(1) keyとvalueのペアでデータを作る。
(2) keyだけのデータは集合と同じ。
辞書を学んだ後は
データを操作する方法の一つである算術演算子について学んでいきましょう。