• 算術演算子

    算術演算子(Arithmetic Operators)について学んでいきましょう。

    まずは、算術演算子の種類を表にまとめました。

    演算子 意味
     + 足し算
     - 引き算
     * 掛け算
     / 割り算、小数点以下を表示
     // 割り算、小数点以下は切り捨て
     % 割った余り
     ** 累乗

    ここから、それぞれの算術演算子についてみていきましょう。

    +(足し算)

    +は足し算に使います。

    実際に足し算のコードを書いてみます。

    コード
    

    print(1 + 3)

    アウトプット
    

    4

    スペースは入れても入れなくても問題ありません。

    まずは、スペースが入っていない例を見てみましょう。

    コード
    

    print(1+3)

    アウトプット
    

    4

    次はスペースが入っている例です。

    コード
    

    print(     1    +          3)

    アウトプット
    

    4

    +は文字列にも使える

    +演算子は、文字列にも使うことができます。

    具体例を見ていきましょう。

    コード
    

    1 a = 'this '

    2 b = 'is '

    3 c = 'a '

    4 d = 'pen.'

    print(a + b + c + d)

    アウトプット
    

    this is a pen.

    - (引き算)

    -は引き算に使います。

    足し算と同じく、算数と同じように使うことができます。

    コード
    

    print( 10 - 5 )

    アウトプット
    

    5

    足し算の時と同じく、スペースはどれだけ入れても問題ありません。

    * (掛け算)

    *は掛け算に使います。

    足し算、引き算と同じく、算数と同じように使うことができます。

    コード
    

    print( 10 * 5 )

    アウトプット
    

    50

    *は文字列にも使える

    また、*演算子は文字列にも使うことができます。

    同じ文字列型のデータを複数回表示させる時に使います。

    コード
    

    a = 'great'

    b = '!!!'

    c = a + b*10

    print(c)

    アウトプット
    

    great!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

    /(割り算、小数点以下を表示)

    次に、割り算について見ていきましょう。

    /は割り算を意味します。

    割り切れない場合、近似値が計算されます。Pythonでは、表示することができる小数点の桁数は15桁までです。

    コード
    

    print( 10 / 3 )

    アウトプット
    

    3.3333333333333335

    なお、入力されたデータが浮動小数点数の場合、結果が整数であっても浮動小数点数として表される(つまり、浮動小数点数型のデータになる)ということを頭に入れておきましょう。

    コード
    

    print( 10 / 2.0 )

    アウトプット

    5.0

    また、整数や浮動小数点数をゼロで割ることはできません。

    実際にゼロで割ろうとするとどうなるのでしょうか。

    コード
    

    print( 10.0 / 0.0 )

    アウトプット
    

    ZeroDivisionError: float division by zero

    浮動小数点がゼロで割られています。というエラーが出てしまいました。

    なお、他の言語ではエラーを出さずに処理を続けることもありますが、Pythonの場合はゼロで割るとエラーが出る仕様になっています。

    // (割り算、小数点以下は切り捨て)

    //は整数として割り算をして、余りを切り捨てます。

    コード
    

    print ( 10 / 3 )

    アウトプット
    

    3

    また、//の場合と同じく、入力するデータのどちらかが浮動小数点数の場合、出力されるデータの型は浮動小数点数になります。

    コード
    

    print( 10.0 // 5 )

    アウトプット

    2.0

    % (割った余り)

    %は割り算をした時の余りを出す時に使います。

    実際にコードを見てみましょう。

    コード
    

    print( 10 % 3 )

    アウトプット

    1

    では、浮動少数点数で割り算をしたらどうなるでしょうか。

    実際にコードを書いて見ていきましょう。

    コード
    

    print( 10 % 3.1 )

    アウトプット

    0.699999999999997

    約0.7という答えが出ました。この0.7というのは、割り算をした余りを示しています。具体的な計算をみていきましょう。

    まず、10を3.1で割ると、整数部分の答えは3になります。

    次に、9.3(3.1 x 3)を10から9引くと0.7になります。

    これにより、出力結果が0.7になる理由が分かりました。

    ** (累乗)

    最後に、累乗について見ていきましょう。

    これは数学で習う累乗と同じです。例を見ながら確認していきましょう。

    コード
    

    print( 2 ** 3 )

    アウトプット

    8

    2 **3というのは2の三乗を示していますので、結果として8が表示されました。

    算術演算子のまとめ

    (1) 整数や浮動小数点以外にも算術演算子を使うことができる

    (2) 計算の結果によって、データの型が自動的に変わる場合がある

    算術演算子を学んだ後は

    算術演算子以外の演算子である、比較演算子・論理演算子・is演算子について学んでいきましょう。